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プライスウォーターハウスクーパースは2007年よりPharma 2020シリーズという表題の下、将来の医薬品業界の動向を展望するレポートを発行しています。Pharma 2020シリーズは2009年12月までに5つのレポートを発行し、医薬品業界の関係者をはじめとする皆様にご好評をいただいており、今後もレポートの発行が予定されています。
プライスウォーターハウスクーパース ジャパンでは日本の皆様の便宜を図るべく、Pharma 2020シリーズの日本語訳を進めております。この「ファーマ2020:バーチャルR&D 岐路に立つ医薬品業界」はPharma 2020シリーズの第2弾として2008年6月に発行された“Pharma 2020: Virtual R&D - Which path will you take?”の日本語版です。
医薬品業界は現在大きな転換点にあります。研究開発分野はその中心となるトピックの1つです。1990年代に上市された製品の多くは向こう数年で特許期間満了を迎え、多くの企業が収益上の危機に直面することになります。この特許期間満了による収益減を補いうる製品開発パイプラインを有しているのは、グローバル大手医薬品企業10社の中でも4社しかありません。本レポートでは研究開発の生産性を高めるドライバーの将来にわたる展望を示すとともに、医療費支払者(日本では健康保険組合等が該当)、医療サービス提供者(医師、薬剤師、看護師、医療機関等)、患者に対してより大きなベネフィットを提供し、同時に関係する各者に利益をもたらすような、真に革新的な製品の開発を行うアプローチを紹介しました。
本レポートで紹介する新技術とそれを活用した研究開発プロセスは、臨床試験に入る前の段階で候補物質の人体に与える影響をより正確に予測できるようにするとともに、人体と疾患に対する理解を深めることにつながると考えられます。本レポートでは、これらの進歩によって以下のような効果を得られる可能性を論じています。
こうした変化に加えて、薬事規制や社会政治的環境といった外部環境の変化も利用することで、2020年までには、研究開発パイプラインの枯渇という医薬品業界にとっての重要な問題を解決できる可能性があるのです。
こうした将来の変化を収益の向上につなげるべく、本レポートでは医薬品業界の各社にとっていま必要な取り組みを論じています。また、現在各社が直面している相互にネットワーク化された世界での対応や要求水準の高まる市場での活動といった課題の下で、最大のパフォーマンスを実現しようとするときに考えなければならない問題についても探究しました。